健康談義ー3ニンニクの効能について「臭いニンニクほどよく効く」②

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京都府立大学医学部教授 永井勝次教授は著書「よく効くニンニクの神秘的薬効」の中で

万葉集の中にニンニクと酢、醤油などを使った和歌が詠まれていると紹介している。

ひしほす(醤油、酢)に蒜つきあって鯛願ふ

吾にな見せる 水葱(なぎ)の羹(あつもの)

醤油と酢にニンニクを混ぜ鯛を食べると大変おいしいとにんにくの食べ方を詠んだもの。

「ニンニクの効能によって、世の中の病気が、苦しみがどんどん減り、あらゆる人々が健康で楽しい人生を送ることできたらと考えています。

ニンニクは臭いが強いからこそ身体に良い、良く効くということをもう一度思い起こしてほしいと考えています」と述べている。

土壌があまり肥沃で栽培を繰り返すとニンニクの成分が減少すると書かれてもいるので

有機肥料も少ししか入れていないが、畑の土壌作りは一長一短ではいかない。

むしろ自然栽培のほうが、良いニンニクができるかもしれない。

 

健康談義ー2 なぜニンニクなのか①

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元京都府立大学教授の永井勝次先生によれば「生涯通じて生命を支え、健康で長寿を全うさせる食品、それこそニンニクであろうと私は信じています。

ニンニクはそう呼ばれるにふさわしい食べ物でしょう」と「よく効くニンニクの神秘的薬効」の中でで述べられている。

古く漢の時代に朝鮮を通じて日本に入った。

貴族の風邪の治療薬、解熱剤などから長寿、健康増進のための高価な薬草として使われたのが始まりだといわれている。

4000年前にエジプトでピラミッドの労働者はニンニクとワインが給料だったといわれている。

13世紀から17世紀にかけてヨーロッパでノミによってペストが大流行して、国が滅んだこともあったが、

ニンニクを食べることによってノミが嫌って感染しなくなったといわれている。

コレラを象徴した吸血鬼ドラキュラ伯爵が嫌った魔除けもニンニクの匂いだそうだ。

ニンニクの仲間はラッキョウ、ニラ、ネギ、玉ねぎ、ノビル、ワケビ、アサツキなどがある。

いずれも匂いの強い野菜である。

ところでニンニクの強い匂いであるが、禅宗のお寺の山門に「不許可葷酒入山門」と嫌われていて、現代は無臭ニンニクなどが好まれているが、

匂いの少ないほど薬効が減少するといわれている。

それはニンニクの成分のアイリンとニンニクの中にあるアリイナーゼという酵素が反応して匂いを発生するアリシンに変化するそうだ。

アリシンは免疫機能を活性化して病気の予防をしてくれると永井先生は著書の中で説いている。

ニンニクは種子栽培でなく、種子からから2~3年たった鱗茎のすう片の鱗片を植えて8か月たったらニンニクとして育つ。

私はそのあと土づくりを3か月以上かけるので、ほぼ1年かかって1房のニンニクを育てている。

 

今日の研修は土壌還元消毒です

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①米ぬかを蒔く               ②トラクターで耕耘         ③ビニールで被覆して散水する

農大の研修で北海道で,よく行われている土壌還元消毒を行いました。

畑のRegaloでも今までニンニク、葉物野菜、ジャガイモ、里芋栽培などで実行してきました。

土壌に米ぬか、フスマなどを1t/10a 施用して、耕耘機、トラクターで耕耘してから水をたっぷり撒き、ビニールで被覆してやり

20日間以上地温を45~75度ぐらいまで上げてやり、雑草の種を殺傷し、米ぬかの発酵による働きで

土壌中の酸素が大量に消費され、酸素不足になります。

害虫など病原菌が死滅されますが、善玉の微生物とバランスが取れていきます。