IPM(総合的病害虫管理)について

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高知県農業振興部環境農業推進課 専門技術員 中石一英 氏

病害虫対策には化学的方法、物理的方法、対抗植物利用、フェロモンなどの生物農薬など4つの方法がある。

特に中石氏に天敵を利用した害虫対策について講義を受けた。

天敵が好む畑のオクラ、麦、ソルゴなど植物の環境づくり、冬に生息繁殖させる天敵の遊休ハウスでの繁殖環境づくりが必要。

意外と市販される天敵昆虫は25000匹/ボトルが17000円から37000円と値段が高いことが分かった。

高知県では経済的な土着の天敵を野外採集をして繁殖する研究がおこなわれている。

また光の波長によって優良な天敵昆虫を誘引する方法も研究されている。

高知県では病気に対するIPMも研究されていて、消毒の省略化、経済的損失の排除などで農業の規模拡大、省力化を目指していると説明があった。