健康談義ー2 なぜニンニクなのか①

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元京都府立大学教授の永井勝次先生によれば「生涯通じて生命を支え、健康で長寿を全うさせる食品、それこそニンニクであろうと私は信じています。

ニンニクはそう呼ばれるにふさわしい食べ物でしょう」と「よく効くニンニクの神秘的薬効」の中でで述べられている。

古く漢の時代に朝鮮を通じて日本に入った。

貴族の風邪の治療薬、解熱剤などから長寿、健康増進のための高価な薬草として使われたのが始まりだといわれている。

4000年前にエジプトでピラミッドの労働者はニンニクとワインが給料だったといわれている。

13世紀から17世紀にかけてヨーロッパでノミによってペストが大流行して、国が滅んだこともあったが、

ニンニクを食べることによってノミが嫌って感染しなくなったといわれている。

コレラを象徴した吸血鬼ドラキュラ伯爵が嫌った魔除けもニンニクの匂いだそうだ。

ニンニクの仲間はラッキョウ、ニラ、ネギ、玉ねぎ、ノビル、ワケビ、アサツキなどがある。

いずれも匂いの強い野菜である。

ところでニンニクの強い匂いであるが、禅宗のお寺の山門に「不許可葷酒入山門」と嫌われていて、現代は無臭ニンニクなどが好まれているが、

匂いの少ないほど薬効が減少するといわれている。

それはニンニクの成分のアイリンとニンニクの中にあるアリイナーゼという酵素が反応して匂いを発生するアリシンに変化するそうだ。

アリシンは免疫機能を活性化して病気の予防をしてくれると永井先生は著書の中で説いている。

ニンニクは種子栽培でなく、種子からから2~3年たった鱗茎のすう片の鱗片を植えて8か月たったらニンニクとして育つ。

私はそのあと土づくりを3か月以上かけるので、ほぼ1年かかって1房のニンニクを育てている。